より、能登の冬景色「波の花」
能登半島地震に遭遇
40年前の冬、新婚旅行で飛騨高山・北陸を旅しました。
冬の能登半島には「波の花」が打ち寄せ、初めて見る景色に感動したのを思い出します。
お正月の震災後、まだ、不自由な暮らしをされている方が多くいらっしゃると思うと胸が痛みます。心ばかりの義援金を納めさせていただき、また、被災された皆様が一日も早く元通りの生活に戻られることを祈るばかりです。
実は、能登半島地震が起きた1月1日、私達夫婦は偶然にも再び岐阜県飛騨高山にいました。(結婚40年の記念の旅でした。)
高山市でも震度5弱の揺れ。
地震発生の時、何と、私はホテルのサウナ室にいました。当たり前ですが、真っ裸で…。木でできたサウナ室全体がかなり揺れました。
もし扉が開かなくなり、この熱室の中、裸のままで息絶えたら大変!と、急いで外に出て部屋へ戻りました。もちろんエレベーターは止まっていました。
部屋に戻ってきた夫が「地震の時はちょうど露天風呂にいたが、柱や屋根までかなりぐらぐらと揺れ、湯面も大きく波打っていた。周りの皆は、揺れがおさまるまでじっと動かず、どう動いたら安全かを判断しようとしていた。何も壊れなかったから良かった。」と、外の様子を話してくれました。
何度も余震があり、ぐらぐらと揺れるたびに、「もしかしたら熊本の地震のように、この後にもっと大きな『本震』が来るのだろうか…?」と不安な時間を過ごしました。
その夜、ホテルの計らいで、お正月の獅子舞が披露されました。
元旦からの重い空気を払ってくれるような賑やかなひと時を過ごせ、おかげで不安な気持ちから一瞬抜け出すことができたように思います。
その後も余震は度々発生。富山方面への列車は不通となり、私達は翌日からの北陸への旅を諦めました。
運良く、翌朝、高山駅で午後の名古屋行き列車の指定席が取れ(ほぼ満席だった)、大きな遅延もなく、新幹線へと乗り継ぎ、その日の内に無事帰宅することができました。
もし、1日早く北陸へ移動していたら、事故やケガを負うような事態になっていたかもしれません。
「目には見えないけれど、何か大きな力で守られていたのかもしれない…」と、無事日常にもどれたことに感謝でした。
Acon.(アコナイト)体験談
ホメオパシーを学び始めた人が、まず1番に覚えるレメディーの一つがAcon.だと思います。
原材料は 猛毒で有名なトリカブト。
事故のショック、パニックのNo.1レメディーです。
30Cや200Cのレメディーは、原材料が極限まで薄められているので、どんなに調べても、トリカブトの分子の1個も見つけることはできず、毒性は全くありません。
急性のショック(心身の)や、死ぬかと思うほどの恐怖に合います。
普段使いには、風邪の引き始め、熱の出始めなどの初期症状に使うことが多いと思います。
恐怖の経験は早いうちにAcon.で対処しないと、恐怖が心身に深く食い込んできて、四六時中、不安・恐怖の中でおののくようになります。
それが疾患として常態化したものがPTSD。
「心的外傷後ストレス障害(Post Traumatic Stress Disorder)」といい、死の危険を感じるほどの体験をした人が、時間がたった後も自分の意志とは関係なく急にその体験が思い出されたり、悪夢が続いたりなどの症状が表れる状態です。
そういった恐怖体験を「トラウマ」といい、急に思い返されることは「フラッシュバック」と呼ばれています。
帰宅後、2週間ほど経って、「近くの温泉にでも行こうか?」という話がでた際、ゾワ~っと背筋が震えて恐怖の感覚が湧き上りました。
私は、「しまった!、地震の時のトラウマが残っている! ホテルでAcon.をすぐにとるべきだった。」と瞬時に思い、後悔しました。
緊急時、冷静に対応すること…、それができなかったのだなぁと我が身を振り返りました。当然とるべきレメディーでした。
もう一つのトラウマのレメディ―である Arn.(アーニカ)は 旅の間よくとっていましたが、恐怖の感情のトラウマを解消するには不十分だったのでしょう。
それから、数日間 1日に2回ほどAcon.200Cをとりました。
夫にも、念のため一緒にAcon.をとってもらいました。
取り終えた頃には、温泉の話をしても恐怖感が現れることはなくなりました。
「あ~、良かった。」と安堵。
Acon.のおかげで、PTSDの「種」を体から解放することができたようです。
心に受けたショックや恐怖、体に受けたケガや傷は、どんなに小さな体験でも、トラウマとして残り、それが解消されない限り、後々の大きな慢性病へと繋がっていく可能性があります。
私の反省を踏まえ、ショックを受けたらできるだけ素早く症状にあったレメディーを使うことが、スッキリと心身をリセットするためには、とても大事な事だと思います。
レメディーを知っていて本当に良かった。あらためて、ホメオパシーって素晴らしいなぁ~と嬉しくなりました。
心・体のトラウマにはAcon.とArn.
どちらも大切なレメディーです。
「出来事」は人を生きる上では必ず起きてきます。何か起きたら、Acon.、Arn.を忘れず取りましょう!